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今年11月下旬に行われる台湾の5大都市(台北、新北、台中、台南、高雄の各
直轄市)の市長選挙に向けて、台湾の与野党は候補者の選定を進めている。

 台湾は来年から県市の合併や昇格などにより、台北市(現状通り)、高雄市(
直轄市の高雄市が高雄県を吸収合併)、新北市(台北県が昇格)、台中市(台中
市と台中県が合併昇格)、台南市(台南市と台南県が合併昇格)の5直轄市体制
となる。この5直轄市は台湾全国の人口の約6割を占め、2012年の総統(大統領
)選挙の前哨戦となる。

 現職の同直轄市の部分にあたる県市長の党籍は、台北市:国民党、台北県:国
民党、台中市:国民党、台中県:国民党、台南市:民進党、台南県:民進党、高
雄市:民進党、高雄県:民進党である。

 与党の国民党は、現職の台北市のカク龍斌市長が再選を目指すほか、胡志強・
台中市長が新しい台中市長への出馬に意欲を示している。また、新北市長につい
ては、世論調査で人気が低迷していた周錫イ・台北県長が出馬を辞退し、桃園県
長を2期務めた経歴を持つ朱立倫・行政院副院長を擁立することが内定している
。そのほか、台南市と高雄市については、国民党の勝ち目が薄いため、候補者が
まだ確定していない。

 一方、最大野党の民進党は先週、党内の世論調査結果を踏まえ、高雄市長に陳
菊・現高雄市長、台南市長に台南選出の頼清徳・立法委員(国会議員)を擁立す
ることを決定した。また、苦戦が予想される台北市長には台北県長を2期務め、
陳水扁総統時代に行政院長(首相)も務めた行政経験豊かな蘇貞昌氏が出馬する
意向を表明している。新北市については、以前蘇貞昌氏が台北県長を務めたこと
もあり、勝利できる可能性が高いが、蘇氏が台北市長に出馬する意向であること
から、新北市長の候補者がまだ決まっていない。台中市についても、国民党の現
職が強いことから、民進党は勝てる候補を選定中である。

 民進党は全力で直轄市選挙に勝利しなければ2012年の総統選挙の戦いが厳しく
なるが、最強メンバーで直轄市選挙に挑んで当選した場合に総統候補に出馬する
機会を失ってしまうという矛盾があり、台中市と新北市の候補選定が遅れる一因
となっている

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