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台湾の立法委員(国会議員)の二重国籍調査で、米国国務省から李慶安(ダイ
アン・リー)・立法委員が米国籍を持っていると確認され、野党から李慶安の議
員解職を求める声が高まり、李慶安氏は法律に違反して米国籍を隠したまま台湾
の市議会議員、国会議員を務めいたとして1月5日に台北地検から出国禁止処分
が下され、1月8日、李慶安被告は立法委員の議員辞職を表明した。

 中央選挙委員会は、李慶安氏を選出した選挙区(台北市大安区)で3月28日に
補欠選挙を行うとしている。

 李慶安氏は李煥・元行政院長の娘で、1980年代の米国グリーンカード(永住権
)を取得、その後1991年頃に米国国籍を取得していた。李氏は1994年~98年に台
北市議を務め、1999年から立法委員を続けていた。中国国民党籍だったが、2000
年~06年は親民党に在籍していた。二重国籍が発覚して以降、昨年12月30日に国
民党を離党し、無所属となっていた。李氏は台北市議当選以降、14年間にわたっ
てずっと国籍法に違反して外国籍を持ちながら台湾の地方議員、国会議員を務め
ていた。

 野党の民主進歩党(民進党)は、李氏の議員辞職後も「辞職と解職は違う」と
してあくまで立法院(国会)に対して法律に基づいた李慶安氏の議員解職と、李
氏がこれまで不当に取得した議員報酬の返還を求め、1月9日には李氏の議員解
職を求める民衆が立法院を囲んだが、立法院では与党国民党の反対で否決された


 また、民進党の立法委員は、台湾外交部が米国国務省からの国籍調査結果を隠
蔽してわざと公表を渋ったとして、欧鴻錬・外交部長(外相)を告発した。

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