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ハリウッドで初めて台湾の白色テロ(中国国民党独裁政権時代の強
権政治)をテーマにした米映画『Formosa Betrayed』(裏切られた
台湾)が2月26日より米国で公開される。

プロデューサーのティアオ(Tiao)氏は、世界が台湾で起こった事を
知り、普遍的な人権の尊さを知ってほしいと語っている。

 同映画は1980年代の、海外の台湾民主運動家の奮闘を背景にした
作品。2月26日より、米国ロサンジェルス、ニューヨーク、ボス
トン、サンフランシスコ・ベイエリアで封切られる。

物語の主役はFBIの調査員。台湾系米国人教授の殺害事件の調査中、
実行犯が台湾から来たマフィアであることが判明する。そして背後
で操っていたのは、強権統治を行っていた台湾当局であった。

両親が高雄出身というティアオ(Tiao)氏。両親が江南事件や陳文成
事件の話、また当時の国民党の強権統治について話すのを幼いとき
から聞いていて、それが製作の動機になったという。

この映画を通じて、全世界の人に台湾で起こった出来事を知らせ、
台湾人がどうやって自らのアイデンティティー、正義と、民主のた
めに戦ってきたのか理解し、あわせて普遍的な人権の価値について
思い起こしてほしいという。

台湾のほかに、ブラジル、ルーマニア、東欧でも独裁政府による類
似のテロがあった。

映画を見たある友人が、故郷でスパイに尾行されて監視された過去
を思い出したとティアオ氏に語ったという。

監督のアダム・ケイン(Adam Kane)氏は、最初にこの物語を聞いた
ときには、こんなことがあったとは全然信じられなかったと語った。
学校で台湾の政治的な発展について聞いたことはあったものの、実
際に台湾でどのようなことが行われていたか、知らなかったという。

アメリカ人の視点を通じて、この物語に新しい生命がもたらされ、
台湾の歴史に詳しくないアメリカ人も台湾のこれまでについて知り、
このようなことが再び起きないようにしたい、と語った。

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