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台湾の立法委員(国会議員)の二重国籍調査で、米国国務院が最近台湾駐米代
表処(大使館)に宛てた回答書の中で、中国国民党の李慶安・立法委員(台北市
選出)について「米国パスポートを持つ米国国民である」ことを確認していたこ
とがわかった。

 同回答は先月下旬に台湾外交部に送られていたが、外交部は当初これを公開し
ようとせず、野党・民主進歩党の批判に遭ってから、外交部はしぶしぶ立法院(
国会)に結果を送り、立法院から各立法委員に通知された。

 李慶安氏は当初、台湾の議員に就任した時点で(米国籍が)自動消滅するとし
ていたが、李氏の説明は米国国務院の回答書によって事実ではないことが明らか
になった。李氏は12月25日、自身の議員辞職は拒みながらも、米国籍の調査結果
を待ち、それまで議員活動を休止し、議員報酬を受け取らないことを発表した。

 李慶安氏は李煥・元行政院長の娘で、1980年代の米国グリーンカード(永住権
)を取得、その後米国国籍を取得していた。李氏は1994年に台北市議に就任して
以来、14年間ずっと国籍法に違反して外国籍を持ちながら台湾の地方議員、国会
議員を務めていたことになる。李慶安氏の二重国籍の事実が確定した場合、李氏
は議員辞職を迫られるほか、詐欺罪および文書偽造罪に問われる可能性がある。

 このほか、馬英九総統(大統領)は今年3月の総統選挙時に、自身の米国永住
権が自動的に消滅したとしていたが、馬氏自身は放棄申請をしてないため、李慶
安氏と同様に馬総統の米国永住権も無効という説が事実でない可能性が出てきた。

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