ウイグルの母として慕われている「世界ウイグル会議」の議長であるラビア・
カーディルさんのドキュメンタリー映画『10コンディションズ・オブ・ラブ』が
、台湾南部の高雄市で今年10月に開催される高雄映画祭で上映されることになっ
ていたが、中国がこれに反発。高雄で中国人観光客のキャンセルが相次ぐなど、
中国は中国人の高雄観光を規制することで経済的に高雄市に揺さぶりをかけよう
とした。
これに対し、高雄市は中国の圧力に屈しない姿勢を示す一方で、中国の宣伝攻
勢による混乱を避けるため、同映画の上映を約3週間前倒しして、9月22日、23
日に上映した。
陳菊・高雄市長は「高雄市は人権都市であり、言論の自由は保障されなければ
ならない。高雄の観光産業の発展は北京の善意にだけ期待するのではなく、日本
、香港、シンガポールなどとも強化しなければならない」と強調し、同映画を上
映する権利を擁護した。
前倒し上映した結果、同映画は台湾でさらなる話題を呼び、各界から好評であ
り、高雄市長が中国の圧力に屈しない態度を明確にしたことから、同映画は10月
の高雄映画祭で予定通り、再度放映されることになった。
同映画は、今後台湾各地でも上映を望む声があり、放映が広がることになりそ
うだ。またカーディル議長の台湾訪問を要請する動きもあり、カーディル議長も
訪台への意欲を見せている。
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