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永山英樹

ブログでは関連写真も↓
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-934.html

十月二十七日、来日した世界ウイグル会議のラビア・カーディル議長の京都での
講演会場である龍谷大学で、動員された在日中国人集団が抗議デモを行った。

ラビア氏自身がメディアに明らかにしたところによると、集まった人々は二百人
以上。中国国旗を手にし、「ラビアはテロリスト」「get out」などと大声
で叫んだ。また日本人学生が掲げていた東トルキスタン旗を奪い取るなどしたら
しい。

その大部分は学外から来た社会人で、龍谷大学の学生は少数だと言う。

「私はこれらの学生の立場に同情する。なぜならみな、現場での示威に駆り出さ
れた人々だからだ」と語るラビア氏。

たしかに脅迫されて動員されたと言うなら同情に値しよう。しかしその一方で、
中国人留学生が利益で誘導され、日本国内で中国政府のため、そのコマとなって
働いているとの指摘が数々あるのもまた事実だ。

たとえば著名な民主活動家の魏京生氏は、「各国の中国在外公館が現地の留学生
の学生組織を背後で厳密に支配し、当局の情報収集機構に仕立てている。そのリ
ーダーたちは当局から金をもらい、その他の学生を監視したり、様々な当局支援
の活動を組織したりしている」と指摘する。

豪州に亡命した中国の元外交官、陳用林氏も、在外公館は留学生に対し、各活動
への経費の援助、帰国後の就職先への推薦状などを「餌」に、留学生や留学生団
体を操り、スパイ活動や妨害活動などを行わせていると証言する。

その他、奨学金の交付、留学地での就職斡旋なども「餌」にされているとの情報
もある。

下はブログ「センイチ、日々徒然日記」に掲載された現地での写真だ。
http://ten-sen-progress.blogspot.com/2009/10/blog-post_27.html



ウイグル人の置かれた悲惨な状況を考えれば、「この人たちには血も涙もないの
か」と思わず言いたくなるが、これらを見れば誰もが、昨年四月の長野市内にお
ける北京五輪聖火リレー現場での留学生たちの集団示威行動を思い出すことだろ
う。

あの日、大使館から旅費の補助を受け、チベット人弾圧に抗議する日本人に対し
て「人間の壁」を築くべく、現地に動員された約五千もの留学生たちは、実に生
き生きとしていて、決して嫌々駆り出されたような、従って同情に値するような
人々には見えなかった。

今回の来日で、ラビア氏が講演を行ったのは各地の大学など八カ所。当初の予定
より少ないのは、一部の会場がキャンセルしたからだとも言われており、中国の
圧力が行使された可能性がある。

「偽学生」まで動員したと見られる龍谷大学での抗議行動も、講演会を「強行」
する同大学への脅しであり、それと同時に日本全国の大学への警告だったのでは
ないだろうか。

決してウイグル憎しと言った感情だけで集まったとは思えない。

中国人留学生が学内で、中国の好まない言動に抗議し、圧力を掛けると言う例は
日本を含む各国で見られてきた現象だ。

抗議が行われた直後、その情報を摑んだ大阪の同志が、現地の警察に事の
真偽を確認したところ、「把握していない」と聞かされた。大学構内でのデモに
つき、警察も関知しようがなかったのかも知れない。

いずれにしても日本人はなめられたものだ。もしウイグル支持が国内で常識にな
っていれば、あるいは中国人留学生への警戒心が高まっていれば、留学生(偽学
生を含む)たちも、今ほど大胆な行動には出られなくなるはずである。

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