【産経新聞:2010年1月5日】

http://sankei.jp.msn.com/world/china/110104/chn1101041833004-n1.htm

【台北=山本勲】15日に満88歳の米寿を迎える台湾の李登輝元総統の長寿祝賀会が3日、台北市内のホテルで開かれ、野党第一党、民主進歩党(民進党)の蔡英文主席ら台湾本土派・独立派の有力者多数が参加した。台湾は年末の立法委員(国会議員)選挙、来年3月の総統選挙に向けて本格的な政治の季節を迎えるだけに、李氏の動静に関心が集まっている。

祝賀会の参加者は政治家では民進党から蘇貞昌、謝長廷の両元行政院長(首相)、国民党の王金平・立法院長(国会議長)、親民党の宋楚瑜主席、台湾団結連盟の黄昆輝主席ら。

さらに独立派系最大紙、自由時報の呉阿明董事長(会長)、独立派シンクタンク「新台湾知庫」創立者の辜寛敏氏、台湾の主権擁護を最重視する本土派、独立派政党有力者ら、計約300人が集まった。

李登輝氏は「中国の野心はますます明確になってきた。台湾は経済面から『一つの中国市場』(形成を通じ台湾併呑を狙う)中国のわなにはまっている」と、馬英九政権の対中経済緊密化政策を暗に批判。

「能力のある指導者が現れ、台湾の命運を転換させることを大変多くの人々が期待している」と政権交代を呼びかけた。

李氏は中台が自由貿易協定に相当する経済協力枠組み協定(ECFA)を締結した昨年夏ごろから、馬政権批判を鮮明にし始めている。この日は自らの長寿祝賀会を通じ、馬政権打倒のための本土派・独立派超党派勢力結集を呼びかけた形だ。



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