2010.3.1314 産経新聞


  【台北=山本勲】台湾民主政治の深化をめざした「李登輝民主協会」の創立大会が13日、台北市で開かれ、理事長に「老台北(ラオ・タイペイ)」の敬称で知られる蔡(さい)焜燦(こんさん)氏が就任した。主賓として招かれた李登輝元総統は党派対立に明け暮れる台湾政治の現状を厳しく批判、「民主政治の成熟、深化、本土化に努めるべき」と強調した。

 設立趣意書によると、民主協会は「李元総統の影響力を生かして台湾民主政治の初歩的な成果を打ち固め」、日米欧など民主主義国家との交流強化に努める。関係者によると「既存の『台湾李登輝友の会』も将来的には民主協会に吸収、統合の予定」とされる。

 設立大会では、「日本李登輝友の会」の田久保忠衛副会長が来賓あいさつをしたほか、安部晋三元首相ら日本各界から祝辞が寄せられた。

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