1月24日に英国スコットランドのエディンバラ・リース港で開催されたウイス
キーのテイスティング大会で、台湾産のウイスキー「カバラン」(KAVALAN)が優
勝し、ウイスキーの本場のスコットランド人を驚かせたと英国紙「タイムズ」な
どイギリスのメディアが報じた。

 イギリスの報道によると、昨年11月に英国イングランド北部のセント・ジョー
ジ醸造所が3年もののウイスキーの販売を始めたことから、本場のスコットラン
ドがウイスキーの実力を見せつけようと、同大会ではスコットランド産3銘柄と
、イングランド産1銘柄に加え、「極東からやって来たウイスキー」として台湾
産ウイスキー「KAVALAN」と対戦した。

 ところが、銘柄を隠して試飲が行われた結果、1位になったのは台湾の「KAVALAN
」だった。2位、3位がスコットランド産で、イングランド産は4位だった。審
査員にはウイスキーを30年間にわたって評論してきた専門家も参加しており、審
査は公平に行われたが、台湾産ウイスキーの優勝に、「オーマイゴッド!」「エ
イプリールフールじゃないのか?」などと地元スコットランド人から驚きの声が
あがったという。

 そして、なぜ台湾産の「KAVALAN」ウイスキーがうまかったのかが話題となった
。「タイムズ」では、台湾人の情熱とスコットランド醸造技術が組み合わさり、
気温が高い台湾では、2年ものでも早く熟成されたのではないかと分析されてい
る。

 「KAVALAN」は台湾の飲料メーカー「金車」が製造した初の台湾産ウイスキーで
、豊富な湧き水が得られる宜蘭県員山郷に醸造所があり、2008年から発売開始し
た。銘柄名の「KAVALAN」は、台湾宜蘭の先住民であるカバラン族から名づけられ
た。「KAVALAN」は台湾の空港免税店やショッピングセンター等で販売されている

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