close

「台湾の声」林建良編集長:

日中歴史共同研究の報告書概要が明らかとなりましたが、予想通りの情けない
内容、と言って済ませられない、国家自殺的なものであるというべきものです。
北岡座長に抗議の書簡を12月29日の下記の通り送りました。
これは公開すべき性質のものですので(書簡でもそう断った)、皆さんに
お知らせする次第です。             茂木弘道 拝

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

平成21年12月29日
      
日中歴史共同研究委員会
座長 東京大学教授
北岡 伸一 殿  

抗議の書簡

 このほど貴殿が日中歴史共同委員会日本側座長を務める共同研究の最終報告
の内容が明らかにされました。
 日中戦争全般にわたり、疑問だらけの内容であると考えるものですが、今回
は「南京事件」に絞ってその問題点を述べ、かような研究報告を出すことにし
た日本側委員、その代表である貴殿に対し厳重な抗議を行う次第です。
 「南京で大規模な虐殺があり、日本側にその責任がる」と貴殿らは認めたと
いうことですが、いったいどのような学問的な根拠があって、そのようなこと
が言えるのか、貴殿の学者としての良心を疑う者です。確かに、東京裁判でそ
のように断定され、また現在の日本の歴史学界の主流もそのような見解であり
ます。しかし、その後南京事件についての研究は急速に進み、今やそのような
俗説は全く成り立ちえなくなっていることを貴殿はご存じないのですか。
 一つの決定的な資料と言うべきものが、平成15年に東中野教授によって台
北の国民党党史館で発見されました。極秘印の押された『中央宣伝部国際宣伝
処工作概要 1938年~1941年』です。内部向けの極秘資料ですから、
宣伝目的の歪曲はほとんどないと考えられます。そこには、国際宣伝処が、南
京戦を挟む約1年間(1937年12月1日~38年10月24日)の間に漢
口において、外国人記者を招いて300回の記者会見を開いたことが書かれて
います。参加記者は平均50名であったことも記されています。ところが、日
本非難のためのこの記者会見において、ただの一度も南京で市民虐殺があった
だとか、捕虜の殺害があっただとかが発表されていないのです。さらに、この
文書には南京での日本軍の暴行・略奪などの悪行批判は書かれているものの、
虐殺とは全く書いてないのです。
 これが決め手ではありますが、他にもそれを裏付ける資料が確認されていま
す。
 その中心的なものとしては、安全区国際委員会の活動記録である、Documents
of the Nanking Safety Zone があります。南京市民に最も近いところで、その活

を行っていた反日色の濃い外国人たちの英文記録で、1939年に国民党の外
郭機関の監修の下、上海のイギリス系の出版社 Kelly & Walsh社から出版されま
した。そこに南京の人口は11月末20万が、12月中ずっと20万、陥落(1
2月13日)から1ヶ月後の1月14日には25万人と記録されているのです。
大量虐殺はおろか、100人単位の虐殺も全くうかがうことができないのが、
この記録です。当時日本軍とともに100名を超える記者・カメラマン等が南
京に入ったのに、誰も虐殺など見た者がいないという事実と完全に符合します。
 すなわち、南京事件については既に決着が実質的についているのです。
 こうした背景の下、「南京事件の真実を検証する会」(会長:加瀬英明、事務
局長:藤岡信勝)は、昨年5月に胡錦涛主席が来日した折に、公開質問状を提出
しました。(中文を提出しましたが、日英文も含め同封します。)ここに提起
された5カ条で、南京問題の骨子は尽きているかと思います。そして、今に至
るも胡主席からの返答はありません。答えられるはずがありません。まともな
人間常識をもってすれば、これに回答することはまず不可能でしょう。「史実
を世界に発信する会」の英文サイトにこれは掲載されておりまして、これを見
たアメリカの学者から、Holocaust Denier ではないか、という投書がありました

で、Denier は毛沢東であり、国民党だ。それよりあなたは、この質問に胡錦涛
に代わって答えられますか、と反論したところ、全く答えにならない答えを言
ってきました。日本側の資料だから、などとバカなことを言ってきましたが、
御覧の通り5点中の4点は外国資料に基づくものです。
 海外から公開質問状についての反響が来つつありまして、Asianists’ Asia と
いう
小さなジャーナルから、これについてもう少し解説を書いてほしい、という
依頼があり、私が書いたものが同封の Why PRC President Cannot Respond to Open
Questions Concerning the Nanking “Massacre” です。
 すなわち、歴史認識にかかわる重大問題について、古色蒼然たる学会の「誤
った」通説をうのみにして、日本側の見解を出すなどということは、学者とし
ての良心にもとる行為ではありませんか。最新の資料と研究成果を十分に取り
入れた見解を出すのが、国を代表する学者としての務めではないかと考えます
が、如何でしょうか。
 今回のこの報告書作成について、厳重な抗議と何らかの善後処置を要求する
ものです。
 私の個人的な書簡でありますが、内容は貴殿の個人的なことに関するもので
はありませんので、公開させていただくつもりですのでご承知おきください。

敬具

「史実を世界に発信する会」事務局長 茂木 弘道 拝

<添付>(下記以外に書簡には、中文、英文のも及び、Asianists' Asia 誌への
国論文のぴピーも添付>

胡錦濤国家主席閣下への公開質問状

このたび中華人民共和国国家主席胡錦濤閣下のご訪日に当たって、日中両国の
友好を願う者として心より歓迎申し上げます。

さて、われわれは1937年12月に行なわれた日中南京戦に伴って起こった
とされる所謂南京事件を検証すべく、研究して参りましたものです。貴国のこ
の事件に対する見解とその取り扱いにつき、深刻な憂慮を感じております。昨
年南京屠殺記念館が大規模に拡張改装されましたが、一方で友好を唱えながら
このような非友好的なことを平然と行なう貴国に対して強い不信の念を感じざ
るを得ません。そもそも南京で大虐殺があったという論拠は最近の研究によっ
て根本的に否定されつつあります。以下重要な5つのポイントについて閣下の
ご見解を伺いたく、謹んでご質問申し上げます。

一、故毛沢東党主席は生涯にただの一度も「南京虐殺」ということに言及さ
  れませんでした。毛先生が南京戦に触れているのは、南京戦の半年後に
  延安で講義され、そして『持久戦論』としてまとめられた本の中で「日
  本軍は、包囲は多いが殲滅が少ない」という批判のみです。30万市民
  虐殺などといういわば世紀のホロコーストとも言うべき事件が本当に起
  こったとすれば、毛先生が一言もこれに触れないというのは、極めて不 
  自然で不可解なことと思います。閣下はこの事実について、どのように
  お考えになられますか?
二、南京戦直前の1937年11月に、国共合作下の国民党は中央宣伝部に
  国際宣伝処を設置しました。国際宣伝処の極秘文書『中央宣伝部国際宣
  伝処工作概要』によりますと、南京戦を挟む1937年12月1日から
  38年10月24日までの間に、国際宣伝処は漢口において300回の記者会
  見を行い、参加した外国人記者・外国公館職員は平均35名と記録されて
  います。しかし、この300回の記者会見において、ただの一度として「南
  京で市民虐殺があった」「捕虜の不法殺害があった」と述べていないとい
  う事実について閣下はどのようにお考えになられますか。もし本当に大
  虐殺が行なわれたとしたら、極めて不自然で不可解なことではないでし
  ょうか?
三、南京安全区に集中した南京市民の面倒を見た国際委員会の活動記録が
  『Documents of the Nanking Safety Zone』として、国民政府国際問題
  研究所の監修により、1939年に上海の英国系出版社から刊行されていま
  す。それによりますと、南京の人口は日本軍占領直前20万人、その後
  ずっと20万人、占領1ヵ月後の1月には25万人と記録されています。
  この記録からすると30万虐殺など、到底ありえないとしか考えられま
  せんが、閣下はいかがお考えでしょうか?
四、さらに『Documents of the Nanking Safety Zone』には、日本軍の非行
  として訴えられたものが詳細に列記されておりますが、殺人はあわせて
  26件、しかも目撃されたものは1件のみです。その1件は合法殺害と
  注記されています。この記録と30万虐殺という貴国の主張とは、到底
  両立し得ないと考えますが、閣下はいかが思われますか?
五、南京虐殺の「証拠」であるとする写真が南京の屠殺記念館を始め、多く
  の展示館、書籍などに掲載されています。しかし、その後の科学的な研
  究 (『南京事件の「証拠写真」を検証する』(東中野他・草思社)など) 
  によって、ただの1点も南京虐殺を証明する写真は存在しないことが明
  らかとなっております。もし、虐殺を証明する写真が存在しているので
  したら、是非ご提示いただきたいと思います。そのうえで検証させてい
  ただきたいと思います。

以上述べました5つの点は南京で大虐殺があったなどということを根本的に否
定しているものとわれわれは考えざるを得ません。上記5つの点につきまして、
閣下のご見解を承ることができれば幸いです。この問題は多くの日中国民の関
心事と考えますので、公開質問状として提出させていただきます。子子孫孫ま
での日中友好を願うものとして、閣下のご高配を、衷心から期待しております。

平成20年5月○○日

南京事件の真実を検証する会委員一同

(会長)加瀬英明 (事務局長)藤岡信勝 (監事)冨沢繁信 茂木弘道
(委員)阿羅健一 上杉千年 小林太巌 杉原誠四郎 高池勝彦 高山正之
東中野修道 溝口郁夫 宮崎正弘

arrow
arrow
    全站熱搜

    taiwanyes 發表在 痞客邦 留言(0) 人氣()