馬英九総統(大統領)は2月24日、1947年に中国国民党軍によって多くの台湾
人が虐殺された二二八事件に関して、当時の中華民国の指導者であった蒋介石の
責任を認めた。

 馬総統は、「当時の蒋中正(介石)総統は国家指導者として責任があるという
点については否定したことはない。蒋中正総統が間違ったことを行ったら、我々
もそれを隠す必要はない」との考えを述べた。

 馬総統は、「二二八事件」、「白色テロ」(台湾における国民党独裁恐怖政治
)、「日本人が過去台湾で行った暴行」、「中国大陸の六四事件」(天安門事件
)を例に並べて、「歴史の過ちは許せるかもしれないが、歴史の過程自体は忘れ
ることはできない」と強調し、人権と自由の普遍的価値の重要性を説いた。

 このほか、馬総統は2月25日、ポーランド国会下院議長と会見した際に、「(
憲法によると)我々と中国大陸は『一つの中国』原則に対して見解は異なるが、
いずれも『一つの中国』原則を承認している」と語った。

 馬総統の発言は「一つの中国=中華民国」の持論を表明したものと見られる。
この妄言によって台湾と中国が別々の国であるという現実の事実が変わるわけで
はないが、外国に「台湾が中国(中華人民共和国)の一部であることを認めた」
と誤解されかねず、台湾の国際機関加盟の必要性を台湾自らが否定する問題発言
だといえる。

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