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新たな年を迎えて思うのは、ますます強化一方の中国の勢力伸張の動きであるが、我が国で中国脅威論は盛んに語られても、その軍事的脅威がどこから我が国へ「やって来るか」についてはあまり語られていない。

それは東支那海(尖閣諸島を含む)からなのか、それとも中国に併呑後の台湾からなのか…。いずれにせよ日本がそれに直接晒されるときは、台湾が軍事攻撃を受けたときか、中国の影響下に転げ落ちたとき。つまり中国の海洋への膨張を食い止めてきた「砦」である台湾が、砦としての機能を喪失したときであると予測するべきである。

今日の国際社会における理念に照らしても、中国の台湾併呑は断じて許されることのない対外侵略である。ところが中国はこの侵略行為を「台湾は中国の一部」と言う宣伝で正当化し、国際的非難を回避することに成功しているのである。

一例を挙げよう。昨年三月に行われた台湾の国連加盟を巡る国民投票は、台湾海峡の緊張を高めるとの理由で、我が国を含む世界の国々から反対の圧力を受けた。これが台湾側の「台湾は中国に属さない独立国家。その主権は二千三百万人の台湾人に帰属する」との真実を世界に訴える起死回生の政策であったにも関わらずにだ。

各国が本来非難するべきだったのは、武力を行使してでも国民投票の実施を阻止しようとした中国の侵略的姿勢であったはずであるが、結局は「台湾は中国の一部」の宣伝を真に受け、あるいはそれに騙されたふりをし、何の罪なき台湾を見捨て、中国の野心を励ましてしまったのだった。

だが本当に「台湾は中国の一部」だろうか。中国は、日本が第二次大戦後、台湾を中国に返還(割譲)したため、「一部」になったと主張する。しかし日本は台湾を放棄はしても、そこの国にも割譲はしていないのである(サンフランシスコ講話条約)。つまり台湾は「中国の一部」ではないのだ。そしてその主権は台湾人に属しているのである。

もし台湾が中国の手に落ちれば、二千三百万人の台湾人が国家を喪失するだけではない。日本人もまた、中国の不沈空母と化した台湾によって、我が国へのエネルギー供給を支える海上輸送路は完全に扼され、主権は大きく制限され、その属国支配を受けることとなるだろう。

たとえば中国に「海上封鎖」をわずかでも仄めかされるだけで、我が国は手も足も出なくなる。その結果、歴史教科書が中国の指示通りに書き換えられることになるだけでなく、行政も司法も立法も、中国の意向を無視できなくなる。日米同盟を解消せよと言われれば、そうせざるを得なくなるだろう。

そうなればこの局面を打開する道は唯一つ。かつてABCD包囲網を打破するため、一か八かの開戦に踏み切ったように、戦争以外になくなるのだが、日本人は本当にそれでいいのか。

これを思えば日本人は、いつまでも「台湾は中国の一部」なる宣伝に騙されているわけには行かないはずである。「中国の一部ではない」「台湾は台湾だ」を国民の常識にし、国を挙げて中国の台湾併呑の動きに反対するまでにならなければ、とても国など守れないのである。

現在我々が取り組んでいる法務省の外国人登録における在日台湾人への「中国」国籍押し付け反対の運動も、決して台湾人の尊厳・人権だけの問題ではないのである。「中国の宣伝に政府が騙されたふりをする、そしてそのため国民が宣伝に騙される」と言った国内の危機的状況を突破するための救国運動でもあるのだ。

「台湾正名」、つまり台湾の名を「中国」から「台湾」へと正すことは、日本人に刷り込まれた中国の宣伝の根幹からの否定を意味する。そこで本年は増大化する中国の脅威を前に、この台湾正名運動の更なる拡大を期して行きたい。

心ある方々のご支持、ご支援を仰ぎたく、あるいは全国各地で同様の運動を推進していただきたく願う次第である。

平成二十一年一月一日

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【参加を】台湾人の外登証国籍を「台湾」に!「台湾正名」決起集会
 
法務省入国管理局は在日台湾人に対し、外国人登録における国籍を、在日中国人と同様に「中国」とし、中国国民という誤った法的身分を押し付けている。これは台湾人にとっては祖国を否定されることに等しく、尊厳と人権を著しく損なうものだ。日本人にとっても、中国側の台湾侵略の野心に基づく「台湾は中国の一部」との宣伝を法務省が受け入れているという看過できない事態である。
そうしたなかで、台湾人の国籍を正しく「中国」から「台湾」に改めることを求める言論活動や全国署名活動が開始された。そこでこの運動をさらに強化すべく、下記の要領で決起集会を開催する。
これは中国膨張主義による「中国は一つ」との宣伝を根底から否定するための日本で初めての全国運動であり、大勢の人が参加するよう訴えたい。

平成20年(2008年)12月吉日

日本李登輝友の会
台湾研究フォーラム
メールマガジン「台湾の声」

■日 時:平成21年1月18日(日)午後2時~4時30分

■会 場:靖国会館 2階 偕行の間(靖国神社境内、遊就館隣)

■参加費:無料

■プログラム

第1部 集会
1)外国人登録問題の経緯と問題点 柚原正敬氏(日本李登輝友の会事務局長)
2)在日台湾人から見た外国人登録問題 林建良氏(メルマガ「台湾の声」編集    長)
3)外国人登録訂正要求運動の意義と目的 永山英樹(台湾研究フォーラム会長)
4)識者や全国の運動リーダーによるアピール
5)決議文の採択

第2部 新年会 
午後3時30分~4時30分、同会場で、新年における運動の拡大を誓いつつ。
 参加費:2,000円

*集会前に靖国神社への昇殿参拝を行って日台英霊のご加護を希いますの       で、ご参列希望の方は午後1時15分、参集殿にご集合ください。玉串料として1,000円を申し受けます。

■主 催:日本李登輝友の会、台湾研究フォーラム、メールマガジン「台湾の声」

■問合せ:日本李登輝友の会・台湾正名推進本部
     〒102-0075 東京都千代田区三番町7-5-104号
     TEL:03-5211-8838  FAX:03-5211-8810
     E-mail:
info@ritouki.jp ホームページ:http://www.ritouki.jp/

■申込み:お申し込みフォーム、メール、FAXで
http://www.ritouki.jp:80/cgi-bin/enquete/form0035.reg
E-mail:info@ritouki.jp
FAX:03-5211-8810
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1・18「台湾正名」決起集会 申込書(いずれかに○をつけてお送り下さい)

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