台湾の馬英九政権が中国人俳優の来台を解禁し、台湾でテレビドラマ撮影をで
きるように規制緩和を検討していることに対して、台湾人俳優の活躍の場を奪う
ものだとして台湾芸能界から反対の声が強まっている。

 史亜平・行政院新聞局長は「現行の規定では、大陸の俳優とスタッフが台湾で
ドラマを撮影することが規制されており、両岸共同制作のドラマは大陸で撮影し
なければならなくなり、逆に台湾の俳優やスタッフが台湾で仕事をするチャンス
を奪っていた」と指摘し、「大陸俳優とスタッフの来台撮影を開放しても、その
数は全体の3分の1に制限されるため、少なくとも3分の2の台湾人俳優の仕事
のチャンスは保障される」とその利点を強調した。

 野党・民主進歩党の立法委員(国会議員)からは、中国人俳優・スタッフの来
台撮影開放は、台湾人の仕事のチャンスを奪うことになるとして、「中国人労働
者の来台開放の前奏曲だ」と批判した。

 中国人俳優が台湾のお茶の間に浸透するようになれば、確かに同じ中国語の舞
台に立つ限り、台湾人俳優の存在感は確かに薄くなるかもしれない。しかし、台
湾語(ホーロー語)や客家語、台湾原住民族語などで演技できるのが台湾人俳優
・歌手の強みである。中国人開放政策によって、逆に中国とは違うものこそが台
湾の魅力であることが台湾国民に意識されれば、台湾独自の芸能文化発展の新た
な契機になる可能性もある。

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